CAPD, Inc.

Dining & Bar be
Dining & Bar
@広島県広島市
Photographer 元圭一(CACTUS) 00_be.JPG 01_be.JPG 02_be.jpg 03_be.JPG 04_be.JPG 立地のもつポテンシャルを活かし、創り上げた店舗に人の流れを持ってくることによって地域にも恩恵を与える。建築と地域の互恵関係を築くことは店舗設計のみならず住宅設計においても常に念頭に置いているが、今回の物件に関しては特にその想いが強く反映されている。

始まりは7年前に受けたレストランの設計依頼。広島パルコから平和大通りを結び、多種多様な店舗が軒を連ね、若者で賑わう "並木通り"にありながら、当時は依頼を受けた物件の手前で人の流れが途切れているように思えた。単にテナントの一室の改装で終わらずこのような状況を解消し、通り全体に人の流れを行き渡らせることがこの計画の使命ではないかと考えた。当時外部に対して閉じていた物件の2F部分を、構造的に影響の無い範囲で可能な限り壁を抜き解放させた。外部からの光を取り込み、日が落ちた後は逆に外部へ光を与える。常に外部との一体感を意識したこの店舗は、いつの間にか並木通り内において高い認知度を得ることとなった。ここまでの大規模な工事が出来たのは、施主、不動産オーナーの理解と協力の賜物であり、一テナントが地域に与える役割の重要性を立証出来た案件として記憶に強く残っていた。

不動産オーナーに近い方から、本件のテナントが退去するという知らせを受けたのは昨年のこと。 7年前の案件以来、私を気にかけて下さっており、まずは一番に声をかけて下さった。飲食店経営に明るい知人、友人に声をかけたところ、すぐに今回の"be"プロジェクトが動き出した。

集った賛同者達の「自分が行きたい店」、「美味しい野菜とワインの店」が今回のコンセプト。 基本設計は賛同者達にも高く評価して頂いていたため、7年前と何等変わらず、内装をコンセプトに合わせて整えた程度の改装で済んだ。黒をベースにしたシックな空間に、通行人からも視認出来る曲線を描いた照明をアクセントとしている。